エンスーでも、車に詳しい訳でもないのに、格好だけで1965年式の車を買ってしまった話しを思い出しながらブログに書いています。手を汚さないエンスーを名乗り、結局10年のって車に詳しくならなかったという陸エンスー。
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カルマンギアのインパネは鉄板むき出しで、塗装がしてあり、ダッシュボードの上は樹脂がはっているのがオリジナルだ。スピードメーターと燃料計と時計が3ゲージが付いている(中期型:違ったらごめん)
僕のカルマンといえば、べニア板みたいなものでウッディのパネル風?に仕上げられている。2シーター風に後ろの座席も取り払われているが、フロアカーペットを剥がすと木で化粧パーツが作られていたりする。

この木のパーツ部分が曲者だった。カリフォルニアの青空の下では木でパーツを作るのが効率的だったのかもしれないが、ここは梅雨のある湿気が多い日本。
隙間も多くて水も入りむカルマンギアのパネルはベコベコになり、フロアーカーペットの下のパーツにはアリが住み着いた。シートも布製のへんてこなシートが付いており、なんだか臭いぞ。

あまりにも状態が悪くなったので、ある日突然頭にきてインパネに張ってあるべニア板のパネルを全部はぎとってしまった。少しずつ剥がしていくと、下から鉄ちんのインパネが出てくる。
「うぉ!なんだこりゃ。かっこいい!」実は他のカルマンのインパネがどうなっているのかすら知らなかったのだ。

「これでいいじゃん!」って思ったのだが、さらに剥がしていくと、ベコベコに穴があいていてグローブボックスの蓋がはぎとらていたり、原形をとどめていなかった。
もともと張り替えようと思い買ってきた、木の板をはりつけようとしたのだが、車のインパネって単純な用で微妙に湾曲していたり、意外と複雑。
何も考えず板だけを買ってきていたので、当然細かい寸法もとれない。なにもできずボー然と立ちつくす僕。結局、ベコベコに穴があきボンドの跡がバリバリについているカルマンギアだけが残った。
ノーアイデアだったので、しばらくそのままで乗る事にしたがこれも、結構悲惨でいい思い出だ。
元々のゲージの穴についているメーター類はそのままついているが、タコメーターや燃料計はパネルについていたので、保持できずインパネの穴に横向きに置いた。
配線はそのままにしていたのだが、どういうわけだか車体が揺れるとショートして火花が散る。どこが干渉しているのか分からない。今考えると相当危ないなあ。
このカルマンギアはスムージングを徹底的にやっていたようで、出っ張っているフロントのウィンカーがフロントグリルの中に設置されていた。(整備不良でひっかりますね)

その影響かどうか、雨が降るとインパネの穴から水がばんばん入って来て助手席側に降り注いだ。先輩の田中さんは余りにもぬれるので、カバンで穴をふさいで乗っていた。
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結局どうにもならなくて、板橋のワーゲン屋さんサンルーズにお願いして板金してもらった。インパネが白でダッシュボード上部が黒のツートンカラーにして、メーターの位置や自分で選んだトグルスイッチ等を配置した。
カルマンギアの筆記体のロゴマークをダッシュボードの上につけて、灰皿も復活させた。グローブボックスはそのまま板金してカーステを配置した。15万〜20万円ぐらいだったかなあ。

MOONEYESまで言ってタコメーターと電流計を買って来てしつらえた。穴だらけのインパネはパテ埋めも結構していたらしく、しばらくするとヒビが入ったりしたが、それをいちいち治すのが楽しかった。
この頃はどんどん車がかっこ良くなる事が嬉しかったし、楽しかったなあ。まあこれは勘違いで本当は車体を買う前によくよく確認しなければいけないんだけどね。
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