全身がんの樹木希林自らの若い頃の経験も告白 882字命のメッセージ 不登校新聞 緊急号外 全文

女優の樹木希林さんが「不登校新聞」ウェブ版が緊急号外に子供達に向けたメッセージを寄せた。

8月下旬に《もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。一日いても誰もなにも言わないよ》図書館の職員が綴ったツイッターが話題を呼んだ様に、夏休み明けの新学期は全国各地で子供の自殺が相次ぐ。

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その事実を受け、NPO法人全国不登校新聞社が発行する「不登校新聞」の無料緊急号外に東ちづるさん、上野千鶴子さん茂木健一郎さんら複数の著名人のコメントが掲載された。特に樹木希林さんの「私からのメッセージ」は882文字の命のメッセージとして話題を呼んでいる。

樹木希林さんは2013年全身がんを発症しそれを公表している。無理な手術や抗がん剤治療を受けずにいるが、無理に延命するのでもなく、無理に死ぬのでもない古希を超えて悟った樹木希林さんの生と死の真理が淡々と書かれており、それが「希望の光になる」「一人でも多くの子供達にとどけてほしい」という共感を呼んでいる。

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樹木希林さんは、9月1日がイヤだと思ったら自殺するよりちょっとだけ待っていてほしい。世の中をじっと見ればあなたを必要としてくれる人や物が必ず見つかると話し、自身も全身にがんを患っている様に歳をとれば、ガンとか脳卒中等死ぬ理由は沢山出来る。いま無理して死ぬのではなく、それまでずっとフラフラ居れば良い。と話している。

今回の不登校新聞の緊急号外は一人でも多くの子供達にこれらのメッセージを届ける為に無料閲覧できる様になっている。

WEB版「不登校新聞」NPO法人全国不登校新聞社

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*****以下樹木希林さんのメッセージ****
新学期が始まる日、まわりのみんなが「おはよう、今日から学校だね」って笑顔で言葉を交わすとき、「私は学校に行きたくない」ということを考える気持ち、何となくわかります。だから思うの、そう思うこと、それはそれでいいじゃないって。

私は小さいとき、自閉傾向の強い子どもでね、じっと人のことを観察してた。学校に行かない日もあったけど、父は決まって「行かなくてもいいよ、それよりこっちにおいで、こっちにおいで」って言ってくれたの。だから、私の子どもがそういうことになったら、父と同じことを言うと思う。

それにね、学校に行かないからって、何もしないわけじゃないでしょう。人間にはどんなにつまらないことでも「役目」というのがあるの。「お役目ご苦労様」と言ってもらえると、大人だってうれしいでしょう。子どもだったら、とくにやる気が出るんじゃないかな。

ただね「ずっと不登校でいる」というのは子ども自身、すごく辛抱がいることだと思う。うちの夫がある日、こう言ったの。「お前な、グレるってのはたいへんなんだぞ。すごいエネルギーがいるんだ。そして、グレ続けるっていうのも苦しいんだぞ」って。

ある意味で、不登校もそうなんじゃないかと思うの。学校には行かないかもしれないけど、自分が存在することで、他人や世の中をちょっとウキウキさせることができるものと出会える。そういう機会って絶対訪れます。

私が劇団に入ったのは18歳のとき。全然必要とされない役者だった。美人でもないし、配役だって「通行人A」とかそんなのばっかり。でも、その役者という仕事を50年以上、続けてこられたの。

だから、9月1日がイヤだなって思ったら、自殺するより、もうちょっとだけ待っていてほしいの。そして、世の中をこう、じっと見ててほしいのね。あなたを必要としてくれる人や物が見つかるから。だって、世の中に必要のない人間なんていないんだから。

私も全身にガンを患ったけれど、大丈夫。私みたいに歳をとれば、ガンとか脳卒中とか、死ぬ理由はいっぱいあるから。無理して、いま死ななくていいじゃない。

だからさ、それまでずっと居てよ、フラフラとさ。

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